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折々の京ことば

がさ


がさつく人。落ち着きのない人。
「あの子はガサで落ち着いて勉強できひんのやないか」
「あの娘ガサやけど、よう気がつくのや」。
形容詞はガサイ。のろくて決断の鈍いさまグズイといい、
そういう人をグズと呼ぶ構成と同じ。
ガサツクは、がさがさするの意味で、
「箱の中でカブトムシがガサツイてるわ」のようにいう。
雑草や雑木の密集地はガサワラというが、ガサは擬態語。
ワラは「原」から。


              堀井令以知著「折々の京ことば」より


庭の訪問者メジロ
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by jugeme | 2009-01-30 20:31 | 京ことば | Trackback | Comments(4)

折々の京ことば

きさんじな


快活な。あっさりした。「だれとでも仲良うしてキサンジナ子やな」。
「あの先生、誰にでも気さくに話しかけはるしキサンジお人どす」。
キサンジでなく、気疲れがする、気苦労なさまをキシンドナという。
「気」とシンドイの複合。
「あの人としゃべっていてもキシンドナ話ばっかりでキシンドナこっちゃ」
「お偉さんの集まりでキシンドナことですのや」。
キズカイナイは心配ない、安心できるの意。


                   堀井令以知著「折々の京ことば」より


庭のメジロ
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by jugeme | 2009-01-30 20:22 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

ちゃらんぽらん


いい加減。でたらめ。無責任な言行。
「チャランポランばっかし言うて信用できひん」。
「ちゃらほら」から。チャラは、でたらめをいう意味の擬態語。
ホラは洞に基づく。類義語を重ねて強調した。
チャラは帳消しの意味でもいう。でたらめだったことから帳消しの意味になった。
「こんだけ返すしチャラにしてくれへんか」。ベンチャラを言う人はチャラキ、
口先だけのおべっかをチャラテンという。


                  堀井令以知著「折々の京ことば」より


ピンクネコヤナギ
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by jugeme | 2009-01-30 20:13 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

ずぼら


だらしないこと。無精。投げやり。やりっ放し。
「何をやらしてもズボラやな」。
ずるずると下がる相場をズボラという。スベラとも。
滑るに基づく。江戸時代にはズンベラボンと言った。
京都府北部でダワナは、怠けてだらしないさまをいう。
「あんなダワナ男と組んでもあかん」。
その地域ではダワは怠惰、馬鹿の意味で使用する。
ダワはタワケと結び付く語であろうか。


                  堀井令以知著「折々の京ことば」より


ウインターコスモスの蕾
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by jugeme | 2009-01-29 14:34 | 京ことば | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

てんぽのかわ


当てもなく行うこと。「テンポノカワでやってみよ」。
思い切ってやってみるときにいう。江戸時代の初めにテンポと言ったが、
十八世紀はじめに「の皮」をつけていうようになった。
「嘘の皮」「へちまの皮」という類で、口拍子でいう。
テンポは「転蓬」からか。転蓬は風に吹かれて飛ぶ蓬。
定めない生活を送ること、流浪の意味にもなった。
「ええままよ、やってしまえ」といった感じ。



                     堀井令以知著「折々の京ことば」より



カワウ・・・イマイチ暈けたが・・・
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by jugeme | 2009-01-28 07:14 | 京ことば | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

やっとまかせ



荷物を担ぐときの掛け声。「ヤットマカセで担いで行こう」。
「ヤッ」と力を入れるときに発することばに、「任す」の命令形「マカセ」をつけた。
ヤットは「辛うじて」の意味で全国に広まった。
「ヤッ」と力を入れるときに発する語に基づく。
洛北大原では「ヤット難しい」のように「たくさん、多く」の意味で使用。
式亭三馬「浮世風呂」には「横に寝て転る方がやつと速いぢや」のように
「はるかに」の意味も。


             堀井令以知著「折々の京ことば」より


鴨川で見かけたイカル
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by jugeme | 2009-01-28 07:05 | 京ことば | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

わりき


割り木。薪。
「昔はワリキを運ぶのは子供の手伝い仕事やった」。
大小の丸太を小割りにした薪。単に割った木という意味でなく、
割った薪である。京都近郊、京都府北部では割り木をバイタと呼ぶ。
「バイタを囲炉裏にくべたもんや」。柴よりも太い薪。
バイタのバイは「棒」のこと。タは丸太などの「太」の意味。
洛北大原などでバイラともいう。ビャーラと発音する地域もある。



                    堀井令以知著「折々の京ことば」より


夕暮れのお寺のシルエット
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by jugeme | 2009-01-25 07:57 | 京ことば | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

へー


肯定の返事。京の商人は「はい」よりも「ヘー」ということが多かった。
「へー承りましてございます」。「へーへー」と重ねていうこともある。
相槌を打つときも「ほんまにそうどすわなへー」という。
祇園の舞妓・芸妓は「へーおーきに」を多用する。
サンキューの意味のほか、ノーサンキューのニュアンスを含むこともある。
江戸時代には京都でも感謝を示すのにダンダンを用いた。



                   堀井令以知著「折々の京ことば」より


公園でセグロセキレイ
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by jugeme | 2009-01-24 23:25 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

きんきん


きらびやかなさま。ぴかぴかしたさま。
「この広間はキンキンして立派どすなあ」。
キンキンは江戸時代には、きれいでさっぱりしたさまを形容した。
潔いさまを意味した。キンキンマンマンとも。
キンキラキンというと、きらびやかなさまの誇張表現。
キチキチは、ちょうど一杯にの意味。「この箱にキチキチ詰めたし、もうはいらへんわ」。
「そんなにキチキチしてもらわんでも」のように「几帳面に」の意味も。


                 堀井令以知著「折々の京ことば」より


街角で見かけた場所
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by jugeme | 2009-01-24 23:05 | 京ことば | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

すみくだ


隅っこ。「スミクダで泣いてんとこっちへおいで」。スミクタとも。
隅を劣ったところと見て、クタをつけた。クタは「朽ちる」から。
初め相手に手のひらを出させておいて、それを突き、不意に「スミクダへ」と言って
相手の腋の下をくすぐる遊びがあった。
「紺屋のお鼠が藍食てスミクダへこーちょこちょ」と唱えた。
コチョコチョはくすぐるさまを示す擬態語である。



              堀井令以知著「折々の京ことば」より


ミツマタの蕾
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by jugeme | 2009-01-22 23:51 | 京ことば | Trackback | Comments(2)