折々の京ことば

あつおす
「暑いです」の意味。
オスは「朝から頭痛オス」「ほんまになさけオスな」のように使う。
存在動詞「在る」の丁寧語。オスの否定はオヘン。
「そこに何もオヘン」と。「お店は京の老舗やソーニオスな」のように
「ソーニ」に続けてもいう。オマスともいうが、オマスは大阪で言い、
オスは京都で多く使う。
オマスは「お座す」からで、江戸時代に京阪の花街で使用し、町家に広まった。


                 堀井令以知著「折々の京ことば」より


ハナセキショウの花はこんぺいとうのよう・・
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# by jugeme | 2008-07-21 11:37 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

えげつない

「エゲツナイこと言わはるな」。
あくどい、しんらつな、露骨なの意味がある。
「その服、エゲツナイ色や」といえば、毒々しく濃厚なの意。
江戸時代の「いげちなし」から。
エグイと同系の語。エグイはあくが強く喉を刺激する感じの「えぐし」からで
里芋・ズイキ・クワイ・セリ・タケノコについていう。
転じて、しんらつな、気が強い、ひどいのような意味に用いる。
「あんなエグイしかり方したらあかん」。


                堀井令以知著「折々の京ことば」より


ルリマツリ、白い花は皆涼しげだ。
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# by jugeme | 2008-07-21 11:25 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

いてる

「健ちゃんそこにイテルか」。
イテルは「居ている」の略。否定にはイテヘンという。
イテテは「いてなさい」の意味。「もうちょっとそこにイテテんか」。
イヨルは「居る」の卑語。「まだ店にイヨルんか」。
大阪では女性の使う敬語としてイヤルと言う。
「明日は家にイヤルとおもいます」。
京都ではオイヤスと言う。
イテルのルを高く発音すると、「凍る」の意になる。
イテルは古語「いつ(凍つ)」に基づく。


                  堀井令以知著「折々の京ことば」より


連日の猛暑に人も花もグッタリ。それでも元気なデュランタ。
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# by jugeme | 2008-07-21 11:20 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

かたくま

肩車。「お父さんにカタクマしてもろて、よう見えますやろ」。
語源は「肩駒」の意。駒のように肩に乗せることから・
「日葡辞書」には「両肩または頚の上に乗馬のように乗ること」とある。
かつて、カタグルマのほか、カタクビ・カタウマと言った。
福知山や南山城村ではカタウマという。
城陽や京田辺ではカタキンバという。
子どもをカタクマにして祇園祭に出かけた思い出がなつかしい。  


               堀井令以知著「折々の京ことば」より


白い花のキョウカノコが咲いている。これも涼しげ。
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# by jugeme | 2008-07-19 07:22 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

こんちきちん

祇園祭は七月一日の吉符入りに始まり、十七日の山鉾巡行で盛り上がる。
コンコンチキチンコンチキチンの祇園囃しが聞こえる。
祇園祭を鱧祭りともいう。
京商人は「客が来ないので商売不振の状態」を「ねっからお客がコンチキチン」と嘆く。
こないのを「コン(来ぬ)」と掛けたもの。
山鉾巡行で四条河原町と河原町御池で鉾を方向変えすることを「辻まわし」という。
辻で方向を回すからである。


                    堀井令以知著「折々の京ことば」より


ギボウシが涼しげだ
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# by jugeme | 2008-07-19 07:12 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

じゅんさいな

いいかげんな。口から出まかせな。要領のよい。
「そんなジュンサイナこと言いないな」。
京都市南東部では、柔順な、おとなしいの意でもいう。
蓴菜(じゅんさい)はスイレン科の水草。
洛北の深泥池の名産。吸い物や酢の物にして風味がある。
ぬるりとして箸なかかりにくいところから、どっちつかずの意味で用い、
さらに開いてに調子を合わせる意になった。
「ジュンサイナお方どすな。はっきりしやはらへん」。


              堀井令以知著「折々の京ことば」より


一度は消えてしまったと思っていたリンドウに花が付いた。
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# by jugeme | 2008-07-17 23:40 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

こめんじゃこ


「この池にコメンジャコがいっぱいいるわ」。
メダカのことをいう。メダカは目が体のわりに大きい。「雑魚」に「目」を付けて
「目雑魚」とし、接頭語「コ」をつけた。コマンジャコ・コメンジャコとも呼ぶ。
ウキス・ウキンタ・オキンタともいうのは、メダカが群れをなして水面に「浮く」
さまから名付けた。雑魚や小さい子どものことも指す。
「コマンジャコのくせして生意気な」。


             堀井令以知著「折々の京ことば」より


ヤブカンゾウが咲きだした。花は一日花だが次々咲いていく。
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# by jugeme | 2008-07-17 07:24 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

いっち

「そのようにするのがイッチええわ」「イッチええもん買うてんか」。
最も。いちばん。いち(一・逸)を強調したもの。
「史記抄」に「士卒のいっち賎しい者と同様に衣食して」とある。
「東海道中膝栗毛」には「此の紫蘇の実がいっちうめえ(うまい)」と。
イチハジメは最初の意。イチハナダツは「一端立つ」で、先頭に立つ、真っ先に行うの意味。
「いつもあの人はイチハナダッテ仕事しやはる」。


                 堀井令以知著「折々の京ことば」より


今朝も快晴。早朝から蝉が元気に鳴いている。
こちらは梅雨も明けたようだ。  カセンソウの花
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# by jugeme | 2008-07-17 07:13 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

じょろくむ

あぐらをかく。
「このごろは、おなごはん(女性)かて、ジョロクマはりますな」。
ジョロは丈六居からという。丈六居は一丈六尺の仏像のことであぐらの坐像。
江戸時代の京ことばを記した安原貞室の「片言」には、「安座し給へということを、
じょうらくかきたまへということ葉は、仏の丈六の像の膝をくみおはする様より
出でたる歟(か)」とある。
あぐらは、ア(足)グラ(座、倉)の意味からであろうか。


               堀井令以知著「折々の京ことば」より



ギボウシの花
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# by jugeme | 2008-07-15 07:31 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

おしきせ

お仕着せ。
盆や暮れになると、商家の主人が奉公人に与えた着物のことであった。
従業員はお仕着せを着て実家に帰る薮入りの習慣があった。
月の一日と十五日に、酒一本つけ奉公人に与える事もいうようになった。
「オシキセよばれてます」と。晩酌のこともいう。
「オシキセは一合に決めている」。自分の意思に反し他人から一方的に押し付けられる
ことの意味に広まった。「オシキセガマシイことで困ります」。


                      堀井令以知著「折々の京ことば」より


一昨日から蝉が鳴きだした。蝉も暑いのか早朝は元気だが日中は休んでいる。
宿根コスモスが小さな花をつけている。
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# by jugeme | 2008-07-14 07:00 | 京ことば | Trackback | Comments(0)