折々の京ことば

しょぼくさい

貧相な。「また、ショボクサイ格好してるな」。
ショボは、雨露にぬれて、ぐっしょりしたさまをいう「しほしほ」から。
クサイは不快を示す接尾語。
俳人安原貞室の「片言」には「袖袂などの雨露にぐっしょりぬれたるを、
しほしほというはよろしけれど、しぼしぼぞ、じっぽりぞなど云は如何」とある。
「又しょぼくさなどは如何。但草といふはこと葉の縁にて侍れば、苦しかるまじきにや」
と解説している。


                     堀井令以知著「折々の京ことば」より

梅花甘茶、小さな花で両性花と装飾花があります。
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# by jugeme | 2008-06-30 16:37 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

どてまち

もとは川岸の意。
「あの先生はドテマチにいやはったんや」。
豊臣秀吉が築いた「お土居」の跡に土手町通りのような通り名がある。
鴨川の西岸、北は上京区の丸太町通駒之町から南は夷川通に至り、
中断して下京区の上数珠屋町通大工町から七条通の材木町に至る。
ドテは土提から。マチは限られた区画の意味。
ドテヤマは低い山で、このドテも同じルーツ。
「ドテヤマで赤土取ってこ」。


                     堀井令以知著「折々の京ことば」より



ルリマツリモドキが小さい花だが綺麗な色で咲いている。
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# by jugeme | 2008-06-28 18:02 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

しばく

たたく。
「文句あるのか。シバイたろか」。
江戸時代から使われる。「撓む(たわむ)」の意味の「しわる」からか。
「しわる」は圧力を受けて撓むことで、
室町時代には「腹がすく」ことを「むねがしわる」といった。
ドツクは、殴るよりも軽い感じの語。
「腹が立つし、ドツイたろか」という。
東京のブツに対して、上方ではツクに強調の接頭語「ド」をつける。
ドツクは江戸時代から使用する。


                      堀井令以知著「折々の京ことば」より


バジルの花。近づくとハーブの香りが漂う。
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# by jugeme | 2008-06-28 17:52 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

ぽち

祝儀、心付け、チップのことをいう。
「髪結いさんにポチ渡しといてんか」。
祝儀袋をポチブクロという。ポチは「ほんのポッチリ」の意味で花街用語からか。
フランス語のプチ(小さい)からというのは民間語源説であろう。
フランス語でチップはプルボアールである。
小さい点をポチというが、これと関係するかどうかわからない。
「これポッチ」ポッチと結びつくかどうかも疑問である。


                   堀井令以知著「折々の京ことば」より


シャコバサボテンが一輪狂い咲き
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# by jugeme | 2008-06-27 22:35 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

いちびる

ふざける。じゃれる。
調子に乗って度を漉してはしゃぐ。
「そんなにイチビルと、けがするで」。
イチビルのイチは「逸」の意か。
江戸時代には「自分にできもしないことを調子に乗ってする」ことをいった。
「市振り」からとの説がある。「市振り」は、競り市で手を振り、
値段の決定を取り仕切ることであった。
魚市場の競り市で手を振ることからか。
イチビリは、調子に乗ってふざける人のこと。

                     堀井令以知著「折々の京ことば」より


フヨウ。家の前のあちこちの花壇に植えられている。
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# by jugeme | 2008-06-27 22:19 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

あわさ

間。すき間。
「歯のアワサに何かはさまって、なかなか取れへん」。
アワサイ、アワイサとも。
「タンスのアワサイに定規が落ちてしもうた」。
あわい(間)に基づく。時間的にはアイサニという。
「アイサニええこと言わはるな」。空間的にはアワイサ、
時間的にはアイサニと使い分ける。
アイもアワイも間の意。
アワイからアンバイという語を作った。
アワイは物と物のまじわるところ、人と人の関係をいった。


                         堀井令以知著「折々の京ことば」より


くちなしの花。 やさしい香りが漂っている。
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# by jugeme | 2008-06-27 21:59 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

あらける

火を掻き広げる。
昔は火鉢の生活が普通であったが、「火鉢にひー(火)が、おぼんだる(埋めてある)さかい、
アラケてぬくもりや」と言った。イラケルともいう。
イラケルはイラウ(いじる)とアラケルが交錯した形。
アラケルは粗くし、ちりじりになるの意から。
開きがある、間隔をとるの意味でもある。
「あこの嫁さんは、ご主人と年がアラケタル」。
アダケルは京都府北部で転げ落ちるの意味で使う。


                  堀井令以知著「折々の京ことば」より


いつのまにか萩が咲いていた。
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# by jugeme | 2008-06-23 07:16 | 京ことば | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

あめさん

飴。食べ物にも「サン」を付ける。
芋を「お芋サン」と「オ~サン」を付けて丁寧にいう。
粥を「オかいサン」、豆を「オ豆サン」、揚げ豆腐を「オあげサン」、卵を「オたまサン」。
飴は母音アで始まり「オあめサン」と言いにくいのでアメサンである。
しかし、昔は京都御所では「鮎」に「御」を付けて「御鮎」の表記が多く見られた。
アメサンをアメチャンというのはより親愛の気持ちが移ったのであろう。


                堀井令以知著「折々の京ことば」より

毎日鬱陶しい日々が続いている。
まさに梅雨なのだが・・・
ビョウヤナギの繊細さが気に入っている。
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# by jugeme | 2008-06-23 07:04 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

いかれこれ

してやられたかたち。打ち負かされた格好。参った。
「ほんまにイカレコレや」。イカレルからイカレコレを作った。
イカレコロともいう。イカレコレは「コロッとイカレテしもた」の「コロッ」と「イカレ」を
転置した形であろう。イカレルはしてやられる、先手を打たれるの意味。
「あんなこと言われて、先生も生徒にイカレテルやないか」
「あいつにうまいことイカレテしもたわ」。


               堀井令以知著「折々の京ことば」より


先日行った白川郷
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# by jugeme | 2008-06-21 22:24 | Trackback | Comments(2)

折々の京ことば

おきばりやす

精出してがんばってください。
「よう勉強しやはりますな、オキバリヤス」。
キバルは「気張る」からで、もとは息をつめて力むこと。
「オ~ヤス」の構成で敬意を示す。
仕事をしている人に呼びかけるあいさつことば。
祇園花街では、舞妓・芸妓をお座敷に送り出すときに、子万屋の女主人が
「オキバリヤッシャ」という。「キバッタハリマスナ」と呼びかけることがある。
やや皮肉を込めて受け取ることもある。


            堀井令以知著「折々の京ことば」より


先日通った白山スーパー林道からの景色
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# by jugeme | 2008-06-21 22:10 | 京ことば | Trackback | Comments(0)