折々の京ことば

じゅんさいな

いいかげんな。口から出まかせな。要領のよい。
「そんなジュンサイナこと言いないな」。
京都市南東部では、柔順な、おとなしいの意でもいう。
蓴菜(じゅんさい)はスイレン科の水草。
洛北の深泥池の名産。吸い物や酢の物にして風味がある。
ぬるりとして箸なかかりにくいところから、どっちつかずの意味で用い、
さらに開いてに調子を合わせる意になった。
「ジュンサイナお方どすな。はっきりしやはらへん」。


              堀井令以知著「折々の京ことば」より


一度は消えてしまったと思っていたリンドウに花が付いた。
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# by jugeme | 2008-07-17 23:40 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

こめんじゃこ


「この池にコメンジャコがいっぱいいるわ」。
メダカのことをいう。メダカは目が体のわりに大きい。「雑魚」に「目」を付けて
「目雑魚」とし、接頭語「コ」をつけた。コマンジャコ・コメンジャコとも呼ぶ。
ウキス・ウキンタ・オキンタともいうのは、メダカが群れをなして水面に「浮く」
さまから名付けた。雑魚や小さい子どものことも指す。
「コマンジャコのくせして生意気な」。


             堀井令以知著「折々の京ことば」より


ヤブカンゾウが咲きだした。花は一日花だが次々咲いていく。
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# by jugeme | 2008-07-17 07:24 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

いっち

「そのようにするのがイッチええわ」「イッチええもん買うてんか」。
最も。いちばん。いち(一・逸)を強調したもの。
「史記抄」に「士卒のいっち賎しい者と同様に衣食して」とある。
「東海道中膝栗毛」には「此の紫蘇の実がいっちうめえ(うまい)」と。
イチハジメは最初の意。イチハナダツは「一端立つ」で、先頭に立つ、真っ先に行うの意味。
「いつもあの人はイチハナダッテ仕事しやはる」。


                 堀井令以知著「折々の京ことば」より


今朝も快晴。早朝から蝉が元気に鳴いている。
こちらは梅雨も明けたようだ。  カセンソウの花
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# by jugeme | 2008-07-17 07:13 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

じょろくむ

あぐらをかく。
「このごろは、おなごはん(女性)かて、ジョロクマはりますな」。
ジョロは丈六居からという。丈六居は一丈六尺の仏像のことであぐらの坐像。
江戸時代の京ことばを記した安原貞室の「片言」には、「安座し給へということを、
じょうらくかきたまへということ葉は、仏の丈六の像の膝をくみおはする様より
出でたる歟(か)」とある。
あぐらは、ア(足)グラ(座、倉)の意味からであろうか。


               堀井令以知著「折々の京ことば」より



ギボウシの花
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# by jugeme | 2008-07-15 07:31 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

おしきせ

お仕着せ。
盆や暮れになると、商家の主人が奉公人に与えた着物のことであった。
従業員はお仕着せを着て実家に帰る薮入りの習慣があった。
月の一日と十五日に、酒一本つけ奉公人に与える事もいうようになった。
「オシキセよばれてます」と。晩酌のこともいう。
「オシキセは一合に決めている」。自分の意思に反し他人から一方的に押し付けられる
ことの意味に広まった。「オシキセガマシイことで困ります」。


                      堀井令以知著「折々の京ことば」より


一昨日から蝉が鳴きだした。蝉も暑いのか早朝は元気だが日中は休んでいる。
宿根コスモスが小さな花をつけている。
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# by jugeme | 2008-07-14 07:00 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

ぐじ

甘鯛。「グジの焼いたん食べるか」。
江戸時代には京都ではグジ、大阪ではアマダイまたはクズナと言った。
「具慈」の字を当てる。京丹後市や伊根町ではグジという。
甘鯛の骨は堅くて鋭い。「グジの骨、気(きー)つけや」。
「ネラミダイ(にらみ鯛)というと、正月三が日に祝い膳に飾る大きい塩鯛。
じっと見つめるだけで箸がつけられない鯛の意味。
正月二十日に塩抜きにして餡かけとして食べた。


                    堀井令以知著「折々の京ことば」より


白ムクゲが涼しげだ。
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# by jugeme | 2008-07-11 13:32 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

しょうびんな

「ちょっとショービンナものどすけど、食べておくれやす」。
貧弱な、質素なの意。小分から。
室町時代のことばを集めた。
「日葡辞書」には「ショーブン。小さな部分、又は少量のもの」とある。
「宇治拾遺物語」にも「その値小分をも取らせ給はずなりぬ」と出てくる。
「お粗末ですが」の意味のほか、「式典に飾り花のないのは、ショービンナ
(物足りない)ことどす」のようにも言う。


                      堀井令以知著「折々の京ことば」より


モンシロチョウのお出ましを運良くパチリ。
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# by jugeme | 2008-07-11 13:22 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

ほんま

本当。真実。「うそとちがうか、ホンマかいな」
本真から。意味を強めるために「本」に「真」を加えて本真とし、音訓順の重箱読みにした。
つまりジュウを音で読み、ハコ(バコ)を訓で読むように、本真の本を音で、真を訓で読んだもの。
福祉はホンマニで、江戸時代から使用した。
「ホンマニどないしてくれるのや」。
ホンマニの前後にモーをつけて「モーホンマニ」「ホンマニモー」と強調する。


                   堀井令以知著「折々の京ことば」より


白ヤマブキの実
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# by jugeme | 2008-07-10 07:29 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

たんと

たくさん。
「祇園祭で四条通はタントの人や」「タントたべとくれやす」。
江戸時代のことばを集めた「俚言集覧」によると、
タントは「多きを云う。谷となるべし。沢山と云うが如しと云へり。
又、足りぬということなりと云う説あり」とある。
ポルトガル語tanto(多く)からとの説も。
ギョウサンは数多くの意で、江戸時代末期から用い、
明治時代から「ギョウサン品物がおすな」のように副詞的にも使った。


                   堀井令以知著「折々の京ことば」より


フジウツギ。 まだまだこれからの花。
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# by jugeme | 2008-07-10 07:19 | 京ことば | Trackback | Comments(0)

折々の京ことば

あかん

だめだ。効果がない。役に立たない。いけない。
「そんなとこで遊んだらアカンがな」。江戸時代から使い始めた。
「埒(らち)あかぬ」を略してアカンと言った。
「アクかアカンかやって見んとわからへん」のように肯定のアクと否定のアカンを併用したり、
「アクもんか」と反語形式で用いたりする。
アカヘンともいう。丁寧に「アキマヘン」「アカシマへン」とも。
「アカンタレ」は弱虫、だめなやつ。


                        堀井令以知著「折々の京ことば」より

先日モンシロチョウの訪問を受けた。
クチナシの木でなにやらもそもそ・・・卵は産まないで!
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# by jugeme | 2008-07-07 07:24 | 京ことば | Trackback | Comments(0)