すいば
一人だけで遊ぶ場所。大切なものを隠しておく秘密の場所。 子供たちの遊ぶ秘密基地。「あそこは瞳ちゃんのスイバや」。「好き場」から。 「あの山には玉虫のスイバがあった」のように「好む場所」を指した。 「あの人はスイナ着物着やはって、よう似合うたはるわ」のスイナは、粋な、 玄人向きの意味。スキ「好き・数寄」からか。 スイ(推)して知るという意味からとも。 丹波ではスイットともいう。 堀井令以知著「折々の京ことば」より 花イカダ ![]() ■
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by jugeme
| 2008-11-20 15:14
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へつる
少量を削り取る。「このご飯ちょっと多すぎるしヘツッといて」。 ヘズルとも。ハツル(削る)と同系。 鎌倉時代の辞書「塵袋」には「カタハシヲへギトルヤウナル事ヲ、へツルト云」とある。 うわまえをはねることにもいう。 「ようけお菓子もろたし、ちょっとだけへツッテもええやろか」。 うわまえ(上前)は上米(うわまい)の変化した形。 もとは、寺社へ寄進した米のことであった。 堀井令以知著「折々の京ことば」より サクラタデ ![]() ■
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| 2008-11-20 15:01
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なまくら
ごまかし。嘘。「ナマクラして頼りない男や」。 鈍なこと、のらくらの意味も。「なま暗い」の省略で、なんとなく暗いところにある状態から。 ニブイとウスイを組み合わせてニスイという。 「あいつはニスイことしよる」と。狡猾な、いやらしいの意。 ぐずぐずして態度のはっきりしないさま、むだに時間を費やすことは ノンベンダラリと言うが、ノンベンは「延びる」から。 ダラリは緩慢怠惰の形容。 堀井令以知著「折々の京ことば」より ハクチョウゲの花 ![]() ■
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| 2008-11-18 22:29
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ほげた
口答え。「親にホゲタたたくな」。「頬桁」から。 頬骨を動かすさまから、口答えをするのを罵っていう。 頬をホベタ、ホーベタとも。「日葡辞典」にはホウゲタとある。 ひどく悪くいうことはボロクソで、幕末ごろから使われた。 全く困難のないことを無価値と見なして、いとも容易なの意味に変わった。 「そんなんボロクソや、まかしとき」。ボロは襤褸から。 ボロカスともいう。 堀井令以知著「折々の京ことば」より フジバカマ ![]() ■
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| 2008-11-18 22:10
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べべた
びり。最後。最下位。 「運動会で走ったけどべべタやった」。 ベタは「柿のヘタ」のヘタ(端)、「尻臀」のベタと同系。 ベタを強め、頭音を重ねてべべタとした。 べッタ、べべタコ、べべチャ、べべチャコとも。 丁寧にいうとオベタ。ドンケツも「びり」のこと。 「負けてばっかり。またドンケツや」。ドンは罵りの意味の接頭辞。 ケツは尻。ケツは墓穴のケツのように、もとは穴のことであった。 堀井令以知著「折々の京ことば」より ノコンギくとシジミ蝶 ![]() ■
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| 2008-11-18 22:00
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ひちくどい
「くどい」を強めていう。「いつもヒチクドイことを言う」。 京都ではシチをヒチという。質屋をヒチヤ、七条をヒッチョーのように。 「ヒチ面倒臭い」「ヒチむつかしい」のヒチ(しち)も程度を超えているの意の接頭語。 ほかに「ふとんをヒク」「ヒツレイ(失礼)」など。 ヒチリケッパイ(七里結界)は魔性が入り込まぬよう七里四方に境界を設けることで、 嫌って寄せ付けないということわざである。 堀井令以知著「折々の京ことば」より イワショウブの花 ![]() ■
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| 2008-11-14 11:16
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まどう
元どおりにする。償う。弁償する。 「そんなええもの壊してしもてマドワンならん」「前のとおりにマドーてや」。 「全く、返す」という意味から。「迷う」からという説、「円う」からとの説もある。 「東海道中膝栗毛」には「もとのとおりにまどうてかへしや」とあり、 「俚言集覧」には「まどふ、惑を訓(よめ)り、又俗に賠償をまどうという、 賠還也」と。マドウよりもマドス(弁償する)を多く使用するようになった。 堀井令以知著「折々の京ことば」より ゴウヤボウキの花 ![]() ■
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| 2008-11-14 11:07
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まけ
月経。御所ことば。「設(ま)く」に基づく。マクは心構えをして時期を待つの意。 サシアイ(差し合い)とも言った。御所では月経中の女房は供御・調度に 手を触れなかったことから、宮廷の日記には月経中の女官はテナシ(手無し) と記される。供御は天皇の召し上がるご飯のこと。 御所ことばで目上の人の飯はオバンで、「オバンをあがしゃりますか」という。 自分のは「御」を付けずにハン(飯)。 堀井令以知著「折々の京ことば」より ツリフネソウ ![]() ■
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| 2008-11-12 21:10
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へどもど
物を言うのに詰まるさま。「あわててヘドモドしてんのか」。 あわててまごつくさま。しどろもどろ。ヘドは反吐、モドは躊躇するの意の 「惑い 」に基づくか、あるいは「戻す」の意味か。 シドロモドロのシドロはとりとめのないさま、モドロは乱れて紛れるさま。 マダラ(斑)と同系の語。「マット大きいのをおくれ」とモットをマットと言うのは 江戸時代の安原貞室「片言」にも記されている。 堀井令以知著「折々の京ことば」より ヤマラッキョ ![]() ■
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| 2008-11-12 21:03
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まけ
月経。御所言葉。「設(ま)く」に基づく。マクは心構えをして時期を待つの意。 サシアイ(差し合い)とも言った。御所では月経中の女房は供御・調度に手を 触れられなかったことから、宮廷の日記には月経中の女官はテナシ(手無し)と記される。 供御は天皇の召し上がるご飯のこと。御所ことばで目上の人の飯はオバンで 「オバンをあがしゃりますか」という。自分のは「御」を付けずにハン(飯)。 堀井令以知著「折々の京ことば」より サクラタデの花 ![]() ■
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| 2008-11-12 21:00
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